デイライトセービング


サマータイム*1が始まってから(三月の第二日曜日から始まりました。)日に日に日照時間が増しているような気がします。
最近は夜八時すぎまで明るいので、一日家を出ない休日とかは時間感覚がなくなり、
「四時くらいか?」なんて思って時計を見たら、実は7時過ぎてて慌てる (゚Д゚|||)、なんてことしょっちゅうです。


ところでサマータイム"デイライトセービング"ともいいます。
なぜこんな言い方をするのか不思議でした。
おそらく、"一時間早く起きて一日を有効活用しようぜイェーイ。"みたいなことなんだろうな・・・
なんて勝手に考えていたら。


フランス人の友達が教えてくれました。デイライトセービングは省エネのため、だと。
「夏は明るくなるのが早いから、早く起きたらその分遅くまで電気なしで生活できるでしょ!?」って。


Make sense!!!超納得です。
確かに一日の生活で一時間電気を使う時間がなくなれば・・・それを毎日皆が実行するとしたら。
それってものすごい電気の節約になる!
Day light savingってすっげーーー。


彼女にはこんなことも言われました。
「もちろんフランスもやってるし、先進国ならどこもやってるんじゃないの?」
「何で日本は実施してないの?」


うーーんなんでってなんでー?(@_@;)
そういう考え自体知らなかったので、何とも答えられませんでした(;´・ω・`)


Wikipediaで調べたところ、ちょっと分かってきました。
まず、Day light savingと言っても良いことばかりではないということ。

  • 期待されている効果

1.省エネルギーにつながる
2.日照を利用して余暇の充実がはかれる
3.明るい時間に帰宅するため、交通事後や犯罪発生率が低下する

  • 批判

1.明るいうちに帰宅すると家での冷房使用時間が増え、結局省エネにならない
2.逆に残業時間が増加する
3.未成年者の夜間外出、深夜徘徊等が助長される懸念がある
4.時計合せの手間が生じる
5.体内時計が狂う

省エネのためと聞いてからなんだかすごい良いものという気がしてましたが、問題点も色々あるようです。(時計合わせの手間とかはどーでもいいことな気がしますが。)


それに、日本の地理や気候の性格にそぐわないという指摘もあるようです。

  • 日本は細長く、東日本と西日本で日の出・日の入りの時刻に大きな差があるため、全国一律にサマータイムを導入するには不適
  • 湿度が高く日没後も蒸し暑いため、帰宅後の冷房需要が他国と比べて大きいため無意味

など。


これらを読むと、まぁ確かに日本には向いてないかな〜、という気もします。
でも日本でも最近、地球温暖化対策の一環としてサマータイム法制化・完全導入への作業を本格的に開始したらしい(!)のですが、実際取り入れられたとして、どこまで定着するんでしょうか・・・。(-_-)
それに残業が一般化してしまっている日本で、生活時間が一時間早まったからって「明るいうちに家に帰る」なんて到底無理そうだし(=ェ=`;)
かえってサラリーマン達のストレスがたまるだけかも…。



カリフォルニアはとても乾燥しているせいか日没後は一気に気温が下がります。
そして日本人と違って残業に明けくれたりしないし、皆余暇をすごく大切にしています
デイライトセービングはこういう気候と国民性があればこそ効果を発揮するものなのかもしれません。


とりあえずは日本人の「残業当たり前」っていう精神、どうにかしてくれないと省エネも進まないですよねー(`Д´)。

*1:現行の時刻に1時間を加えたタイムゾーンを採用する制度、又はその加えられた時刻のこと